計算ツール
圧力換算
Pa、kPa、MPa、bar、atm、kgf/cm2を相互に換算します。絶対圧、ゲージ圧、真空圧の基準を確認しながら使えます。
更新日: 2026-06-08
使う前に確認すること
値を入れる前に、単位、基準、物性値、適用範囲が手元の資料や仕様書と合っているか確認してください。
- 入力前に、計器値や仕様書の圧力がG圧、A圧、差圧のどれかを確認してください。
- 絶対圧は完全真空を0 Paとする圧力で、原理上0 Pa未満にはなりません。
前提があいまいなときに確認するガイド
計算フォーム
このツールでできること
圧力を Pa、kPa、MPa、bar、atm、kgf/cm2 の間で換算します。化学工学の計算では、 式や資料によって Pa 系、bar、atm、工学単位が混在するため、代入前に単位をそろえる 確認に使います。
適用範囲
圧力値の単位換算を対象にします。絶対圧とゲージ圧の相互変換、真空ポンプの設計、 圧縮性流体計算、圧力損失計算、安全弁設定、法規・高圧ガス判断は扱いません。
入力前チェック
計器値がG圧かA圧か、真空表示が絶対圧か負のゲージ圧かを確認してください。 ゲージ圧から絶対圧へ直す場合は、大気圧を標準値でよいか、現地の気圧条件を使うかも 計算目的に合わせて決めておきます。
検算例
- 1 atmは101.325 kPaです。理想気体計算や標準状態換算の前に、atm、kPa、Paをそろえる確認に使えます。
- 0.2 MPaGを単位だけ換算すると200 kPaGです。理想気体式に使う場合は、大気圧を加えて絶対圧に直す必要があります。
- 真空計の-80 kPa表示は、負のゲージ圧であれば絶対圧ではありません。絶対圧へ直すには、基準にする大気圧を確認します。
仕様書で見かける例
設備メモに 0.5 MPaG とある場合、このツールで単位だけを換算すると 500 kPaG です。 理想気体計算や標準状態換算に使う圧力は通常、絶対圧なので、標準大気圧 101.325 kPa を 例として仮定できる場合は、P_abs = 500 kPa + 101.325 kPa = 601.325 kPa abs と確認します。 ただし、実務では現地大気圧、仕様書の条件、計器の基準が優先されることがあります。
真空計や運転記録に -80 kPaG とある場合、負号は「大気圧より低いゲージ圧」を示している 可能性があります。標準大気圧を例として使い、かつ -80 kPaG と確認できている場合だけ、 P_abs = 101.325 kPa - 80 kPa = 21.325 kPa abs という概算確認ができます。 この -80 kPa をそのまま絶対圧として扱ったり、気体計算へ直接入れたりしないでください。
bar と atm も混同しやすい単位です。1 bar = 100 kPa、1 atm = 101.325 kPa なので、 概算では近く見えても同じ値ではありません。安全弁、圧力容器、契約・検査・品質保証などの 最終判断では、丸め値ではなく原典や適用基準の値を確認してください。
よくある誤用
- MPaG、kPaG、kgf/cm2Gなどのゲージ圧を、MPaAやkPaAのように絶対圧として扱う。
- 真空計の負値を、そのまま絶対圧として理想気体計算に代入する。
- kgf/cm2、bar、atmを粗く丸め、仕様書の許容差や計算条件より丸め誤差を大きくしてしまう。
実務上の注意
絶対圧は完全真空を基準にした圧力で、ゲージ圧は大気圧を基準にした圧力です。 同じ「0.2 MPa」でも、絶対圧かゲージ圧かで物理的な状態は異なります。真空圧は 絶対圧で表す場合と、負のゲージ圧で表す場合があるため、計器や資料の定義を 確認してください。
0.2 MPaGを0.2 MPa absとして理想気体計算や標準状態換算に使う、真空計の -80 kPaを絶対圧として扱う、kgf/cm2を粗く丸める、といった使い方は結果の前提を 変えてしまうことがあります。
kgf/cm2 は標準重力加速度 9.80665 m/s2 に基づき、1 kgf/cm2 = 98066.5 Pa として 換算します。最終的な設計判断、安全判断、法令判断には、原典、社内基準、適用規格を 優先してください。
根拠と確認資料の見方
このページの単位換算は、Pa、bar、atm、kgf/cm2 などの固定された単位定義に基づく換算です。
代表的な換算定数は 1 atm = 101325 Pa、1 bar = 100000 Pa、
1 kgf/cm2 = 98066.5 Pa です。
ただし、圧力値を実務で使う前には、次の資料で前提を確認してください。
- 仕様書、計器表示、P&ID、データシートで、絶対圧かゲージ圧かを確認する。
- kgf/cm2、atm、bar などの丸め方や許容差は、社内基準や適用規格に従う。
- 真空圧や負圧表示は、基準にしている大気圧や表示形式を確認する。
このツールは単位の読み替えを補助しますが、圧力容器、配管、計器、安全弁、法令適合などの 設計・安全判断を代替するものではありません。
次に確認する計算
前提や単位をそろえた後に、実務フロー上で続けて確認しやすい計算です。
関連ガイド
使用する式
圧力換算式
Pa = 入力値 × 入力単位のPa換算係数、出力値 = Pa / 出力単位のPa換算係数
- 圧力の種類は、絶対圧、ゲージ圧、差圧、真空圧のいずれでも、同じ基準のまま数値と単位だけを換算します。
- 1 atm = 101325 Pa、1 bar = 100000 Pa、1 kgf/cm2 = 98066.5 Pa とします。
- 実務では、計器値がG圧かA圧か、真空表示が絶対圧か負のゲージ圧か、大気圧に標準値を使うか現地条件を使うかを確認してください。
変数定義
| 記号 | 名称 | 説明 | 標準単位 |
|---|---|---|---|
| P | 圧力 | 換算対象の圧力です。絶対圧、ゲージ圧、差圧などの基準は入力側で明確にしてください。 | Pa |
| f | Pa換算係数 | 各単位をPaへ換算する係数です。 | Pa/換算元単位 |
単位上の注意
- 入力前に、計器値や仕様書の圧力がG圧、A圧、差圧のどれかを確認してください。
- 絶対圧は完全真空を0 Paとする圧力で、原理上0 Pa未満にはなりません。
- ゲージ圧は大気圧を基準にした圧力で、負値は大気圧より低い状態を表すことがあります。
- 真空圧の表記は分野や計器で定義が異なるため、絶対圧表記かゲージ圧表記かを確認してください。
- 0.2 MPaGを0.2 MPa absとして理想気体計算や標準状態換算へ使わないでください。
- 真空計の-80 kPaは、絶対圧ではなく負のゲージ圧を示している場合があります。
- kgf/cm2は標準重力加速度 9.80665 m/s2 に基づく工学単位として、1 kgf/cm2 = 98066.5 Pa とします。
- 圧力基準の自動変換、真空ポンプ選定、安全弁設定、法規・高圧ガス判断は扱いません。
例題
1 atmをkPaに換算する
1 atm = 101325 Pa、1 kPa = 1000 Pa より、1 atmは 101.325 kPa です。
0.2 MPaGをkPaGに単位換算する
この例はG圧のまま単位だけを換算しています。絶対圧として使う場合は、大気圧を加える別計算が必要です。
真空計の-80 kPa表示をPaへ換算する
負のゲージ圧として単位だけを換算すると -80000 Pa です。絶対圧へ直す場合は、基準にする大気圧を別途確認します。
FAQ
絶対圧とゲージ圧をこのツールで変換できますか?
単位換算はできますが、絶対圧とゲージ圧の基準変換は行いません。ゲージ圧から絶対圧へ直す場合は、同じ単位にそろえた大気圧を別途加える必要があります。
真空圧の換算で注意することはありますか?
真空圧は絶対圧で表す場合と、大気圧基準の負のゲージ圧で表す場合があります。計器や資料の定義を確認してから換算してください。
MPaGとMPaAは何が違いますか?
MPaGは大気圧を基準にしたゲージ圧、MPaAは完全真空を基準にした絶対圧です。理想気体計算や標準状態換算では通常、絶対圧を使います。
理想気体計算ではなぜ絶対圧が必要ですか?
理想気体の状態方程式では、圧力は完全真空を0とする絶対圧で扱います。ゲージ圧のまま代入すると、大気圧分を落とした値になり、物質量や体積の計算がずれます。
kgf/cm2はどの値で換算していますか?
標準重力加速度 9.80665 m/s2 に基づき、1 kgf/cm2 = 98066.5 Pa として換算します。古い資料では丸め値が使われることがあるため、許容差が小さい計算では出典を確認してください。
実務利用上の注意
本サイトの計算結果は、入力条件、単位、前提、適用範囲により変わります。 最終的な設計判断、安全判断、法令判断、購買判断、運転条件の決定には、原典、 社内基準、適用規格、専門家による確認を優先してください。