計算ツール
温度換算
℃、K、°Fを相互に換算し、温度そのものと温度差を分けて確認します。熱力学計算で必要な絶対温度Kの扱いも整理できます。
本文更新日: 2026-08-27
今回の更新: 温度値・温度差・物性条件の判断は維持し、誤入力の見出しを温度換算固有の内容へ整理しました。
作成・確認: CalcChem 運営者
この計算を選ぶ前の判断
値を入れる前に、単位、基準、物性値、適用範囲が手元の資料や仕様書と合っているか確認してください。
- 温度そのものを扱う計算では、℃ではなく絶対温度 K を使う必要があるか確認してください。
- 温度差は 10 ℃ と 10 K で同じ大きさですが、温度 10 ℃ は 10 K ではありません。
計算フォーム
計算結果
表示桁について: 表示桁は計算上の表示であり、入力値、出典、測定の不確かさや適用範囲を表すものではありません。
- 換算後の温度
- 298.15 K
温度値と温度差を分けて確認できること
CalcChemの温度換算は、25 ℃、298.15 K、77 °Fのような温度そのものを換算します。
数値の単位をそろえることと、温度差や物性値の条件をそろえることは別の作業です。入力前に、資料の温度表記がどれに当たるかを分けてください。
表は横にスクロールできます。
| 資料にあるもの | このツールでできること | 先に止まる条件 |
|---|---|---|
温度値: 25 ℃、77 °F |
℃、K、°Fの間で値を換算する | 値が測定温度・仕様温度として採用できるか不明 |
温度差: 10 ℃上昇、18 °F差 |
このフォームには入力しない | 温度値と同じように273.15を足そうとしている |
物性値の条件: density at 20 ℃ |
表記の温度を読み替える補助 | 物性値を別温度へ補正したい、出典の範囲が不明 |
温度差では、1 K差と1 ℃差は同じ大きさです。一方、温度値の10 ℃は283.15 Kであり、10 Kではありません。
最初の分岐: 温度そのものか、温度差か
温度計や仕様書に書かれた値なら「温度そのもの」、加熱・冷却の幅なら「温度差」です。さらに、密度・粘度・比熱の横にある温度は、換算対象ではなく物性値を採用してよいかを決める測定条件です。計算したい対象を一つ選んでから、対応する換算や資料確認へ進みます。
計算へ進む前の3段階
- 値の種類を決める。 温度値か温度差か、物性値の測定条件かを資料の文脈で確認します。
- 温度値だけを換算する。 理想気体式や標準状態換算で絶対温度が必要なら、温度値をKへそろえます。
- 条件が一致するかを別に確認する。 物性表の20 ℃と計算条件の25 ℃は、単位換算だけでは同じ条件になりません。対象物質、相、組成、出典の適用範囲に対応する値かを確認します。
温度値と温度差の取り違え
- 25 ℃を、熱力学式や理想気体式へそのまま25 Kとして代入する。
- 10 ℃の温度差を、273.15を加えた絶対温度として扱う。
- 20 ℃における密度を、温度の単位を変えただけで25 ℃における密度として採用する。
資料を読む短い例: 68 °F
海外のSDSや仕様書に測定温度 68 °Fと書かれている場合、単位換算では20 ℃です。
密度や粘度の値へ使う前には、手元の物性表も20 ℃、同じ物質、相、組成、測定基準を対象にしているかを照合します。
ここで得られる20 ℃は、資料同士を比較するための表記合わせです。25 ℃の物性値や別温度の設計条件を推定する根拠にはなりません。温度補正が必要なら、対象物質・相・組成・出典範囲に対応する別の相関式または測定値を確認してください。
このツールで止まるべきケース
10 ℃の差を温度値としてこのフォームに入力しようとしている。- 温度値をKへ換算しただけで、物性値の測定温度も一致したと判断しようとしている。
- 理想気体式へ入れる温度が、同じ気体・同じ圧力条件の値か確認できない。
- 物性値の温度依存、相変化、反応、測定方法の差を、温度単位換算だけで補正しようとしている。
温度の数値は正しく換算できても、その値を設計、安全、法令、品質保証、購買、運転条件の最終判断に使えるかは別問題です。一次資料、適用規格、社内基準、専門家による確認を優先してください。
計算仕様・検算例
このツールで使う式、変数、単位、検算用の入力条件です。計算条件を採用してよいかは、本文と一次資料で確認してください。
このページで使う主な式
温度換算式:
K = ℃ + 273.15、°F = ℃ × 9 / 5 + 32
最初に確認する前提: 温度差ではなく温度そのものの換算を対象にします。
すべての式・変数・単位・検算例を表示する
使用する式
温度換算式
K = ℃ + 273.15、°F = ℃ × 9 / 5 + 32
- 温度差ではなく温度そのものの換算を対象にします。
- 温度差ΔTを扱う場合は、基準点をもつ温度そのものの換算とは分けて確認します。
変数定義
表は横にスクロールできます。
| 記号 | 名称 | 説明 | 標準単位 |
|---|---|---|---|
| T | 温度 | 換算対象の温度です。 | ℃ |
単位上の注意
- 熱力学計算では原則として絶対温度Kを使用します。
- ℃と°Fは基準点が異なるため、温度差の換算とは扱いが異なります。
- ℃からKへ直す場合は273.15を足し、Kから℃へ戻す場合は273.15を引きます。
- 物性値表の温度条件が計算条件と異なる場合、単位換算だけでは温度依存を補正できません。
- 海外資料やSDSで77 °Fなどの表記がある場合は、℃やKへ直してから他の計算条件と照合してください。
- 温度差10 ℃は10 Kの差と同じ大きさですが、温度そのものの10 ℃をKへ換算すると283.15 Kです。
例題
例題の数値は、式・単位・計算手順を再現して確認するための条件です。実在物質名を含む例でも、 仕様値、保証値、設計値を示すものではありません。実務では対象条件に対応する一次資料を確認してください。 表示桁は計算結果の再現用であり、入力値や近似式の精度を保証する有効桁ではありません。 例題カードは各例題で定めた桁の検算値を示し、再計算結果は共通の8有効数字で表示するため、末尾ゼロや表示桁が異なる場合があります。 確認欄があるツールでは、例題リンクは値と単位だけを反映します。前提を確認して確認欄を選び、計算してください。
77 °Fを℃に換算する
℃ = (°F - 32) × 5 / 9 より、77 °Fは25 ℃です。海外資料の室温条件を読み替える確認に使えます。
入力条件
- 温度
- 77 °F
検算時の結果
- 換算後の温度
- 25 ℃
FAQ
温度差もこのツールで換算できますか?
このツールは温度そのものの換算を対象にします。温度差は基準点の扱いが異なるため、式に入れる前に別途確認してください。
℃をKに直すのはどんな場面ですか?
理想気体式、標準状態換算、反応速度式、熱力学式など、絶対温度を前提にした式へ代入する場面です。
温度差10 ℃をKにしたいときも使えますか?
温度差は温度そのものとは扱いが異なります。10 ℃の差は10 Kの差と同じ大きさですが、このツールに10 ℃を入力してKへ換算すると温度そのものの283.15 Kになります。
参考資料と確認範囲
このページの式、単位、定義、入力条件、適用範囲を確認するために参照した資料です。各資料が支える範囲は「確認範囲」に示します。個別の物性値、製品仕様、法規、設計条件については原典を確認してください。
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BIPM: The International System of Units (SI Brochure)
確認範囲: ケルビン、セルシウス温度、温度差の単位表記と換算の前提
資料確認日: 2026-07-17
次に確認する計算
今の入力・結果に必要な条件だけを補います。
理想気体計算
PV = nRT により、同じ状態の気体について圧力、体積、物質量、温度のうち1つを計算します。絶対圧・絶対温度と理想気体近似の前提を確認します。
次に確認する理由: PV=nRT の温度を K にそろえ、未知量を計算したいとき。
標準状態換算
実状態の気体体積を、指定した基準温度・基準圧力の体積へ換算します。Nm3、Sm3、Am3は定義の違いに注意が必要です。
次に確認する理由: 基準状態と実状態の気体体積を比べる前に、温度条件をそろえたいとき。
圧力換算
Pa、kPa、MPa、bar、atm、kgf/cm2を、同じ圧力基準のまま相互に換算します。絶対圧、ゲージ圧、真空度の意味は別に確認します。
次に確認する理由: 温度とともに圧力条件を扱う前に、絶対圧・ゲージ圧を区別したいとき。
続けて確認するガイド
現在の条件で不足している前提、単位、適用範囲だけを確認します。
Nm3・Sm3・Am3の違い
Nm3、Sm3、Am3は気体体積や気体流量で使われますが、記号だけでは基準温度・基準圧力・dry/wetが確定しません。標準状態換算前に確認すべき前提を整理します。
次に確認する理由: Nm3、Sm3、実 m3 の基準温度・圧力を資料の表記から確認したいとき。
絶対圧・ゲージ圧・真空圧の違い
絶対圧、ゲージ圧、真空圧は圧力の基準が異なります。G/A表記、大気圧の扱い、P_abs = P_gauge + P_atm の関係と、理想気体・標準状態換算で絶対圧を使う理由を整理します。
次に確認する理由: 温度と圧力を同じ気体条件として扱う前に、圧力基準を確認したいとき。
ここでは入力前に特に確認しやすいガイドだけを表示しています。ほかの前提確認は ガイド一覧 から探せます。